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Terminix(ターミニクス)

JedoxとAIで顧客ロイヤルティを可視化し、解約防止と成長を加速。膨大なデータを活かし、サービス以外の新たなロイヤルティ要因を発見。迅速で実用的なインサイトを経営に還元
2025年9月1日 by
Terminix(ターミニクス)
jedox-marketing

導入背景: 膨大な顧客データを活かしきれない現実

世界有数の害虫防除サービスを提供するターミニックスでは、財務企画チーム(経営管理部門) が解約予測や財務予測を担っていました。顧客数の膨大さや商品属性の多様さから、解約の要因や顧客ロイヤルティの実態を把握することは困難でした。データは豊富にあるものの、「なぜ顧客が離脱するのか」「どんな施策で防げるのか」 を明確に答えられない状況に直面していました。


【課題】

  •  データはあるが、答えが出せない

    • 顧客数が膨大で商品属性も多岐にわたるため、離脱要因やロイヤルティの実態を正確に把握できませんでした。
  • レポート作成に時間がかかり、意思決定が遅れる

    • 分散したデータの集計に工数がかかり、経営陣がタイムリーに判断するための情報が不足していました。
  • 顧客離脱防止の施策が打ちにくい

    •  「なぜ顧客が離れるのか」「何をすれば防げるのか」が分からず、的確なアクションにつなげられませんでした。


導入施策: 膨大なデータを活かし、解約防止と成長へつなげるAI活用 ​

  ターミニックスは、豊富なデータを経営に活かすために、Jedoxを中核基盤としてAI活用を本格化しました。既存のレポーティング基盤を拡張し、解約予測モデルの構築やセルフサービス分析環境を整備。さらに現場でのテストと検証を繰り返すことで、顧客ロイヤルティ向上につながる具体的な施策を実行可能にしました。


【施策】

  •  データ基盤の構築

    • 外部・内部レポートを効率的に作成するハブとして既に利用していたJedoxを、AIプロジェクトにも拡張。
  • AI機能を活用した解約予測モデルの構築

    • 契約金額、利用期間、商品構成、接点経路など膨大な顧客データをAIに投入し、ロイヤルティに影響する特徴を特定。
  • 現場で使えるデータ分析環境の構築

    • 財務企画チームや経営管理部門が、自らデータを加工・分析できる仕組みを整備。ERPや複数台帳に依存せず、必要な情報を迅速に把握できるようになりました。


導入成果: AIで解約要因を可視化。新たなロイヤルティのカギを発見

 JedoxおよびAIの活用により、従来の枠を超えたスピードと精度で顧客分析を実現しました。サービス品質だけでなく、契約条件や利用年数といった新たなロイヤルティ要因を特定。実証実験を通じて施策の効果を検証し、財務部門だけでなくマーケティングや人事にも広がる全社的なデータ活用へと発展しています。


​【成果】

  • 予測スピードと精度の向上

    • 従来では得られなかったデータからの洞察を短期間で獲得し、経営判断の精度が格段に向上しました。
  • 新たなロイヤルティ要因の発見

    •  「サービス品質」に加え、契約金額、利用年数、商品構成、接点の持ち方などが顧客維持に影響していることを特定。
  • 実証実験による業務改善

    • AI結果を基に各種施策を実施し、改善効果を支店単位で検証。データに基づく施策の有効性を明確にすることで費用対効果も得やすくなりました。


まとめ

Jedoxを経営管理の中核基盤として活用し、AIによる解約予測モデルを構築することで、膨大な顧客データを有効に活用できる体制を整えました。これにより、従来は把握できなかった新たなロイヤルティ要因を特定し、施策効果を実証ベースで検証可能に。さらに、財務部門だけでなく営業・マーケティング・人事など全社的な活用へと広がり、データに基づく迅速で確信度の高い意思決定を実現しました。

Jedoxは、Excelライクな操作性とAI機能を備え、現場が主体となってデータを扱える環境を提供することで、企業の顧客理解と成長戦略を強力に後押ししています。


Terminix(ターミニクス)     

ターミニクス(Terminix) は、米国に本社を置く Fortune 1000企業(全米上位1000社に入る大手企業)で、90年以上にわたり住宅や商業施設向けに害虫防除サービスを提供している世界的リーディングカンパニー です。

ServiceMasterブランドの一員として、シロアリやゴキブリなどの害虫駆除から、商業施設の衛生管理まで幅広いサービスを展開しており、家庭と企業の安全・快適な環境を支えています。

https://www.terminix.com/