導入背景: EPMの限界に直面し、柔軟な新システムを模索
Sendik’s(センディクス)の財務チームは、従来使用していたエンタープライズパフォーマンス管理(EPM)ソリューションの限界に直面していました。これまで利用していたAdaptive Insights(現在のWorkday Adaptive Planning)は、手動による統合が必要であり、データの一元化が困難でした。
17店舗の管理を担当するチームは、業務全体のデータを常に追跡・収集し続ける必要があり、データ分析もますます複雑な課題となっていました。
特に、以前のソリューションには以下のような問題点がありました:
【問題点】
- 適応性の不足
- 変化するビジネス環境に対応できず、レポートの質が低下。
- データ分析の困難さ
- 予算編成のために必要なシステム外のデータの分析が難しく、戦略的な意思決定に支障をきたしていた。
- 部門間のデータ共有の非効率性
- 財務部門だけでなく、人事、IT、マーケティングなどの他部門とのデータ共有がスムーズに行えず、組織全体の連携が困難に。
- 迅速なレポート作成の課題
- 17店舗からのデータ収集に時間がかかり、適時のレポート作成が難しい状況。
これらの課題を解決するため、チームはMicrosoft Dynamics GP(ERP)との統合が可能であり、ビジネスの多様なニーズに対応できる柔軟なクラウドベースのソリューションを模索しました。
導入施策:IT部門の支援なしで実装
他のソリューションを評価した結果、Jedox(ジェドックス)がレガシーシステムを置き換える最適な選択肢であることが、Sendik’s(センディクス)の財務チームに明らかになりました。
Jedox(ジェドックス)は、Microsoftとのスムーズな統合が可能であるだけでなく、予算編成とレポート作成を単一の統合プラットフォームで実現できるため、複数のシステムを併用する必要がなくなりました。
導入時にはJedox(ジェドックス)の一部サポートを受けましたが、その直感的なシステム設計により、財務チームは社内のIT部門の支援を受けることなく、独自にシステム構築を完了することができました。
チームは、Jedox(ジェドックス)の高い柔軟性を大きな強みと捉え、進化するビジネスのニーズに対応するため、現在もモデルの編集や改善を継続しています。
導入成果:迅速なレポート作成
Sendik’s(センディクス)は、Microsoft GPからJedox(ジェドックス)にデータを取り込み、分析・レポート作成・データ検索を効率的に行えるようになりました。これにより、以前のような手動によるデータ統合作業は不要となり、業務の効率が大幅に向上しました。
また、Jedox(ジェドックス)を活用することで、店舗所在地・部門・アカウントなど、Microsoft GP単体では取得が困難だった情報も素早く引き出すことが可能になりました。
さらに、Jedox(ジェドックス)をトップダウンおよびボトムアップの両方の計画プロセスに活用することで、予算と実際の財務状況に対する理解が深まりました。異なる次元にわたって同じデータを多角的に分析できるようになり、より迅速な計画立案が可能になりました。その結果、予算内容の理解も向上し、文書化プロセスも改善されました。
Jedox(ジェドックス)の導入により、Sendik’s(センディクス)では以下のような具体的な成果が得られています:
- 月次財務報告書の作成時間を短縮
- 計画と予算策定にかかる時間の削減
- 予算のより詳細な把握
Jedoxは、チームのコスト削減に貢献しただけでなく、従来のEPMソリューションよりも多くの機能を提供し、業務全体の効率と精度を向上させる重要なツールとなりました。
Sendik’s Food Market
1926年にウィスコンシン州ミルウォーキーで創業したSendik’s Food Market(センディクス・フード・マーケット)は、17店舗を展開する地域大手の食料品店です。 3代目となる同族経営の同社は、伝統的な食料品に加え、新鮮で高品質な商品と優れた顧客サービスに重点を置いています。